タバコはADHDを改善する?
先日仕事で色々とやらかした後、心療内科受診を決めたわけですが、診察日まで時間があったのでそれまでADHDを抑える方法について検討していました。
その方法とは喫煙です。
喫煙者の方々は口を揃えてタバコを吸うと頭が冴えると言いますよね。
その理由はニコチンがドーパミン作動薬として働くことによるそう。
ADHDの症状は前頭前野の異常によりドーパミン等の働き(報酬系)が弱くなっていることに起因するそうです。
コンサータ(メチルフェニデート)はドーパミンの再取り込みを阻害することによりドーパミンの濃度を高めます。
ニコチン受容体により脳内にドーパミンを供給するタバコと、再取り込み阻害によってドーパミンを増やすコンサータは、アプローチは違えど素人目には得られる結果が近そうに見えますね。
調べてみたところ、ニコチンパッチを貼った患者のADHD症状が軽減したという研究が見つかりました。
やはりニコチンにはADHDを改善する効果が期待できそうですね。
ブログではありますが、コンサータもストラテラも効かなかった方がタバコによって症状が改善したという記事も見つけました。
しかし報酬系が弱いADHD患者はその分タバコに依存しやすく、喫煙率も高くなる傾向にあるそうです。
逆にメチルフェニデート摂取により喫煙量が減るというデータもあるので、ADHDの喫煙者はコンサータの服用を始めれば禁煙できるかもしれないですね。
喫煙による健康被害とADHD、どちらを取るか。
オススメはできませんが、仕事が辛くて仕方ないけど精神科に行くのは…という方は一考の余地はあるかも。
近年はどこもかしこも禁煙なので、ニコチンガムとかパッチなら使いやすそうですね。
〈参考文献〉
禁煙科学 11巻(2017)-11-P1
「ADHD患者の喫煙率が高い原因に関するシステマティック・レビュー」
Zvan Amsterdam J等、Subst Use Misuse. 2017 Oct 17:1-14. (Epub ahead)